⑦看護大学と看護専門学校の違い(小論文)

さて、専門と大学の違いを書いてきましたが、入学試験に関しても違いがあります。小論文では、

看護専門学校受験の場合は、一般入試なら、およそ30%の学校で必要で、推薦・社会人入試ならおよそ60%の学校で必要になってきます。都立の場合は一般入試では必要なく、社会人・推薦入試では小論文が必要です。JRでは一般入試でも必要になってきます。

看護大学受験の場合は、一般入試なら15%程度の学校で必要、推薦・社会人入試なら70%ほどの学校で必要になってきます。一般入試で小論文が必要な大学はそんなに多くはありませんが、主だったところでは、聖路加国際大学、北里大学、慶應義塾大学等が挙げられます。

また字数・時間についてですが、学校ごとに大きな変化はなく多くの学校で600字~800字で50分~60分となっています。

少し特殊な例としては、東京医療保健大学のAO入試では、事前に小論文のテーマが与えられていて、試験の当日にそれについて記述するという形式もあります。

⑥看護大学と看護専門学校の違い(面接)

看護専門学校と看護大学の違いについて、いろいろ違いはあります。今回は面接について専門と大学の違いを紹介します。

まず、看護専門学校の受験では、どの位の学校で面接試験を実施しているのでしょうか?これはほぼすべてで面接試験があります。それは、一般入試でも、推薦、社会人入試でも変わりません。ですので、人気の都立看護専門学校でも、慈恵など私立の看護専門学校でも、専門学校を目指す人は面接は必ずあると思っておいて下さい。

看護大学の場合はどうでしょうか?どのくらいの学校で面接試験必須なのでしょうか?看護大学の場合は、まず一般入試では、おおよそ70%~80%の学校で面接試験が実施されています。逆に言えば20%~30%の看護大学では一般入試で面接はありません。面接なしの大学、具体的には、東京医療保健大学、杏林大学、武蔵野大学、東京女子医科大学などが例年面接は実施していません。つまり学科試験、点数評価ということですね。看護大学の推薦・社会人入試では面接必須となっています。

また看護専門学校と看護大学の面接で聞かれることの「相違」について

★まず、「相」の部分について。専門でも大学でも、看護師志望動機、学校志望動機、長所短所、高校生なら高校生活、家族関係についてはよく聞かれるでしょう。重要な点なので、場合によっては深く質問されますから事前に準備・対策をすることが大事です。高校生、社会人、どの受験生でもしっかり事前に押さえておきたい点になりますね。これらは願書にも書くことになりますので面接と願書で矛盾のないような受け答えを心がけます。看護学校によっては1分や2分間で自己PRをするというのを毎年決まって行っている学校もあります。知らずに事前準備なしには厳しいので、前もって練っておく必要があります。

☆また「違」の部分について。①大学では、保健師、助産師をとりたいか(保健師、助産師が取れない学校や聖路加国際大学のように大学院でとれる所様々です。)。②またなぜ専門学校ではなく大学志望なのか?逆に専門学校の場合はなぜ大学ではなく専門なのかもよく聞かれます。③大学の場合は、入学後どんなことを学んでいきたいか?(これは専門学校でも聞かれることはありますが、聞かれる比率は・・・大学の方が高いですね)

このように、専門学校と大学では聞かれることの相違があります。

また専門志望か大学かという視点ではなく、受験生が高校生か社会人かという視点でも、面接等で聞かれる、突っ込まれることが変わってきます。

高校生と社会人で違うところについては、社会人の方は社会人のころの経験を聞かれますのでこれも押さえておきましょう。社会人の方の中には前職が、例えば介護士や医療事務をやっていたかたもいますが、前職が看護と関係のない職種でも、まったく問題ないので心配する必要はありません。ものはいいよう、どのように受け答えするかで、印象も大きく変わりますので、心配な人は面接練習・・・も大事ですが、自分がどんな人間か先生と相談しながら頭のなかを整理しておくのがまず大事かなと思います。なので前職(営業でも事務でもプログラマーでも主婦の方も毎年います)がどうというより、自分の長所・短所を把握したうえで看護師になりたい気持ちが大事です。

⑤看護大学と看護専門学校の違い(入試科目)

看護の入試科目について専門学校と大学での違いについてです。ざっくりした説明ですがこれから1年間勉強していく際の科目をどうするかの参考にして下さい。

●看護専門学校…「英語」、「国語」、「数学」の3科目をやっておけば、都立、慈恵などの多くの学校を受けることができます。また、日大、昭和、帝京、八王子市立などいくつかの学校では「数学」でなく、「生物基礎」を選択して受験もできます。一般に数学を選択するより、生物基礎を選択して受験した方が入試で得点がとりやすい(受かりやすい)です。また例外的に厚木看護専門学校は、「英語」「国語」「生物基礎」となっていて生物基礎が必須になります。

●看護大学(私立)…「英語」「国語」「生物基礎」の3科目を勉強しておけば受けられる学校が多いです。大学によっては、「生物基礎」だけでなく「生物」も必要な大学もあります(例えば、聖路加、日赤、共立女子、東京医療保健などなど)

専門、大学によっては入試科目、選択科目は様々です。また1人1人得意科目や学力もさまざまです。わたしの場合/僕の場合はどうするのがベストかなど疑問点、不安点があったら遠慮なく相談して下さいね。今回は、おおまかなざっくりとした紹介になりましたが看護の入試(受験)科目についてでした☆

④看護大学と看護専門学校の違い(保健師、助産師の資格取得の有無)

大学では保健師、助産師の受験資格を得られる学校もあります。専門の場合、保健師・助産師を目指すには国家試験合格後に1年制の保健師養成学校に通うか、4年制大学の保健師養成課程に3年次編入等となります。

③看護大学と看護専門学校の違い(待遇面(給与)・就職)

待遇面(給与面)での違いについては、

公務員(都立の病院等)として働く場合は、規定により違います。また多くの私立の病院では各病院で独自に決めるので一概に言えませんが、大学卒の方が短大、専門学校に比べて1年間長く学ぶ関係で、月額給与にして1万円程度多いようです。逆にいうと、専門学校の方が1年早く働き出せるけど、月額給与にして大学卒より若干少ないようです。ですので、トータルでの給与は、大卒、専卒でもひとまず同じくらいの額に落ち着きます。ひとまずと言ったのは、主任や師長になると、役職手当があるので、そうするとまた給与面は変わってくるからです。また主任や師長などは大卒の方がなりやすいとも言われています。

また大学、専門関係なく、専門看護師や認定看護師など資格の有無によっても給与は変わってきますし、地方や都市部で働くかということでも給与は変わってきます。また長く働いた病院から職場を移った場合なども給与面では賃下げになる場合が多いようです。

以上、書きましたように、大卒or専卒、認定資格の有無、働く地域、など様々な要因で1人1人給与は大きく変わります。※だいたいの看護師の給与の、目安としては年収500万円、看護師長で年収800万円くらいでしょう。

就職は、看護専門学校では卒業後、併設の病院に勤めることが多いです。つまり専門学校入学の段階である程度、入学と就職が直結しているともいえます。ただ、都立看護専門学校の場合は1/3位の方は墨東病院など都立の病院に就職で、2/3の方は都立以外の都内の病院に就職しています。その他の専門学校でも、1年次~3年次の間に就職説明会などに行かれる学生もいます。また看護大学については併設の病院がある大学では就職もその併設の病院の人が多いですが、病院のない大学では実習先の病院で就職することが多いです。看護短期大学については基本的に専門学校と一緒になります。

②看護大学と看護専門学校の違い(年限と資格)

こんにちは、新宿看護アカデミーです。都立、昭和附属などの看護専門学校と、日赤、北里、聖路加などの看護大学(看護学部)といわれている学校の年限と資格の違いについてです。

まず年限については専門学校はほとんど3年間です。ほとんどというのは、一部の専門学校では4年制の所があるからです。例えば二葉看護専門学校は看護師だけでなく保健師の受験資格もとれる4年制の学校です。また、蕨戸田や横浜医師会聖灯(第二看護の場合)は4年かけて授業を行っています。大学はどこも4年制となっています。専門学校に比べて大学では4年間あるので、教養科目などもあります。もちろん専門学校でも大学でも看護師国家資格に必要な単位の座学、実習はありますが、大学の方がより先端の設備や学び、ということになります。

また取れる資格については、3年制の専門学校では保健師、助産師はとれません。とるには専門学校卒業後(看護師国家資格取得後)に、助産学校(1~2年)か大学(大学院)の助産科に進みます。

4年制である大学の場合は、保健師や助産師がとれることがあります。

また専門学校、大学という区分もそれはそれで大きく進学を決める際の重要な要素になりますが、それぞれの学校でそれぞれ個性があります。まだ4月時点だと具体的にどこの大学、専門にいくと決まっていない人もいます。

進むかは人によってはかなり悩むところですが、今の時期はまだそんなに気にしなくていいかと思います。もう私はここに行くんだ!と決まっている人は目標校に向けて頑張っていきましょう!高校生の場合は、専門にいくか大学にいくかはだいたい半々くらいかなという印象です。社会人の方の場合は大学に行かれる方もいますが、都立などの専門学校に進学する方のほうが多い印象です。

5月ころから、最盛期は7,8月にオープンキャンパスや学校説明会があるので是非、行ってみて雰囲気を感じてみましょう!※説明会の参加の有無が重要な学校もあります。

①看護大学と看護専門学校の違い(学費など)

受験生の皆様、こんにちは、新宿看護アカデミーです。

看護を目指すことは決まっていても、専門に行こうか、大学に行こうか悩んでいる方もいると思います。というより、今の時点では具体的に決まっている人の方が少ないですね。よく看護専門学校と看護大学はどう違うのですか?どちらへ進学したらいいか聞かれます。

専門と大学の違いはまず学費が大きく違います。専門学校は初年度約30~100万円です。伝統のある専門学校、例えば慈恵、昭和大学医学部附属、日大の看護専門学校等は50万円前後、また都立看護専門学校は初年度約30万円です。人気校ほど学費は低い傾向です。

看護大学(私立)では初年度約200万円、2年目以降は入学金がないので4年間のトータルでは670万円前後の学校が多いです。私立では東京慈恵会医科大が初年度150万円で低く、高い所ですと東邦大学で初年度250万円ほど。

就職については、専門学校では卒業後、併設の病院に勤めることが多いです。つまり専門学校入学の段階である程度就職と直結しているともいえます。ただし都立看護専門学校の場合は1/3位の方は墨東病院など都立病院に就職で、2/3の方は都立以外の都内の病院に就職しています。また看護大学では併設の病院がある大学では就職も併設の病院の人が多いですが、病院のない大学では実習先の病院で就職することが多いです。

看護短期大学については基本的に専門学校と一緒になります。

看護大学と看護専門学校の違い(まとめ)

看護師になるには看護専門学校か看護大学、看護短大に入学し、その後、国家試験に通らなければなれません。

では、同じ看護師になれるけれど、専門と大学ではなにが違うのでしょうか?大きな違いは

受験に際しての違いは(クリックで詳しく見れます)

①学費(学費は目安として看護専門学校は初年度約50万円(~100万円)、大学約200万円)

②年限(通学する期間)と資格(看護専門学校は3年、大学は4年で一般教養科目も多く、幅広い、また先端医療に触れられる)

③待遇面(給与)・就職

④保健師、助産師の資格取得の有無(大学では保健師、助産師の受験資格を得られる学校もあります。)。

⑤入試科目

⑥面接

⑦小論文

看護専門学校と看護大学はどちらがいいとかはありませんが、社会人の方では都立看護をはじめとした看護専門学校を目指す人の割合の方が多いです。高校生や20代前半の方は人によってさまざまですが、

大学のみ or 専門のみ or 大学と専門の両方

3つとも同じくらいの割合です。