看護学校を受験する場合は、学校によっては入試科目に小論文があります。
看護専門学校の場合は、一般入試ならおよそ30%の学校で必要で、推薦・社会人入試ならおよそ60%の学校で必要になってきます。都立の場合は一般入試では必要なく、社会人・推薦入試では小論文が必要です。JR、東京警察病院では一般入試でも必要になってきます。
看護大学受験の場合は、一般入試なら15%程度の学校で必要で、推薦・社会人入試なら70%ほどの学校で必要になってきます。一般入試で小論文が必要な大学はそんなに多くはありませんが、主だったところでは、聖路加国際大学、北里大学、慶應義塾大学等が挙げられます。
小論文について、「何が出るか」「どんなテーマ」がでるか気になっていると思います。
過去の例として、
◆都立看護専門学校(社会人) 「コミュニケーションのあり方」
◆慈恵第三看護専門学校(推薦) 「生徒が自分の教室を清掃することについて」
◆JR東京総合病院高等看護学園(一般) 「失敗と成功について」 「看護師を目指すことへの自己責任について」
◆聖マリアンナ医科大学看護専門学校(一般) 「オリンピック開催について」
◆さいたま市立高等看護学院 課題分を読み、自分でタイトルをつけて考えを述べる。
◉東京医科大学(推薦)新聞記事「高校の保健体育の教科書に精神疾患についての内容が含まれることについて」
◉杏林大学(総合型選抜)マザーテレサの英文を読み 要約と自分の意見を述べる
◉聖路加国際大学(一般入試)「患者と医療従事者のコミュニケーションについて」
◉東京女子医科大学(推薦) 文章を読み、’理解のある人と無理解な人’の違いについて述べる
◉東邦大学(推薦)課題分を読み、要約と抜粋、自分の意見を述べる
何が出るかは多岐にわたりますが、看護の小論文のテーマとして多いのは【医療に関すること】、【人や社会生活に関わること】、【最近のニュース】などです。
看護の小論文では、学科のように正解はないですが、文章を通してその人の考えや主張、人間性、看護師としての適性を見たいと思っています。
テーマについては、”知っているか知らないか”のようなもの(知っていれば書ける)はほとんどなく、多いのが社会生活、人間関係、医療関係という枠に収まるテーマがほとんどです。
小論文は苦手という方も意多いですが、合格するための小論文のためには(テーマはなんでもよいですから)まず練習して書いてみましょう。初めはうまく考えがまとまらず伝わらないものですが、何度も書いて(そして添削してもらうことによって)、徐々に”書ける”ようになってくると思います。
また字数・時間についてですが、学校ごとに大きな変化はなく多くの学校で600字~800字で50分~60分となっています(都立看護の社会人入試は90分 1200字)
新宿看護アカデミーでも、合格するための「小論文の書き方講座」の他、過去問の出題テーマで練習もしますし、過去問が一切非公表の学校については課題テーマをこちらで用意して練習しています★
最後に、小論文や自己推薦書などでは、「指定の字数の何%(例えば80%)に達しない場合は採点しません」などあるので注意しましょう
また、「看護の小論文」に限らず、「小論文」として
●段落構成●文体(です、ます、など)●言葉の使い方が正しいか(若者言葉、外来語)●課題・テーマへの理解度●自分の主張が述べられているか
などなども大事です