こんにちは、新宿看護アカデミーです。
2月も今日をいれて後3日ですね。
今回はおすすめの本2として「臨床の知とは何か」(著:中村雄二郎)を紹介したいと思います。

発行が1992年とやや昔の本になりますが、哲学的な意味で古さはないとおもいます。(日々アップデートされる技術的、科学的な書でもないので)。そして内容は、前半部分は、近代科学とはいったいどんなもの、なんだったのかの考察。後半部分では、いまの近代科学(と社会)が臨床の場で患者(人)をどのように扱うようになったのか-反省・無視・軽視といったキーワードが適切かはわかりませんが-批判的に述べているように感じました。哲学的な書というと難解なイメージがありますが難しい言葉が使われていないので読みづらいことはないと思います。でも読みごたえはあります。
※著者の中村雄二郎さん(1925-2017)は、哲学者であり哲学的な書籍を多く残されています。また著作は国語の教科書や入学試験問題でも、たびたび取り上げられています。